「でも、付き合って丁度2年目に 俺らは仕方なく別れたんだ」 「仕方なく?」 「そう。お互いまだ好きだったし 別れるなんて考えたこともなかった。……けど」 「けど…?」 「別れざるをえなかった、てやつ」 玲くんは一点を見つめて そう、ぽつりと口にした しばらく間があいてから 玲くんがまた、口を開いた 「俺の母さんがさ、結婚したんだよ ……真白の父さんと」 「………っ」