私のはじめてを君に。



暑いだけの終業式が終わって、一学期最後のホームルーム。


「ふぁあ」


やば。


欠伸出ちゃった。


「あ」


机の中に入れておいた携帯のランプが点滅してる。


迷惑メールが一件。


サイトからのメールが二件。


そして、本当に百瀬先輩から一件。


吉岡から一件。


あとで見よう。


でも、百瀬先輩本物かな?


なんて、いまだに信じられない私。


「なに難しい顔してんだよ」


「え」


ブスッとした顔で私を見る千暁。


「べ、別に」


「まあ、なに考えてんのか大体予想つくけど」


「そんなことよりお好み焼き食べたいんだけど」


「おぉ、いいよ、昼はお好み焼き食って帰るか」