私のはじめてを君に。



ふふふっ。


新しい春の予感!


千暁たちにも自信をもって紹介できそう。


「たぶん今日中にはなにか連絡くると思うから」


「うん」


「いいなぁ、大学生」


「すごく大人な感じするよね、去年まで同じ学校に通ってたのに」


「ねー!不思議だよね」


今日で一学期が終わりとだけあって、学校に着くとみんなが浮き足立っていた。


「あ、悠希、今年もみんなで夏祭り行こ?」


「うん!もちろん!」


みんなで、って言うのは私たちと千暁と信一郎。


去年は私だけ迷子になっちゃって、でもみんな連絡がつかなくて結局私が自力で探したんだよね。


「今年は迷子にならないようにね」


「なりたくてなったわけじゃないよ」