私のはじめてを君に。




ちゅ、と軽やかな音をたてながら、千暁の唇が私の耳や首筋に千暁触れる。


「ひあっ……!っ……うぅっ」


恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいっ!


「だめ…ちあっ、ふ」


「ん?」


うまく回らない頭を必死に働かせる。









「盛ってんじゃねーよヘタレチキンが」


突然聞こえた大声に、ハッとして声の方を見る。


「そ、そうちゃん……」


ブスッとした顔で開けたドアに寄りかかってるそうちゃんの姿。


「蒼大、もう少し遠慮ってもんを知れよ」


「知るか、ヘタレチキン」


はぁーー、っと盛大にため息をつき、私の隣に腰をおろす千暁。


私?


私は恥ずかしくて布団で顔隠してるよ。