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「いえーい!夏休みーっ!」
無事に最後のテストが終わり、シャーペンを投げ捨てる勢いで机に叩きつけ、盛大に伸び。
「悠希落ち着きなよ」
那子が呆れたように笑う。
「那子!今日暇!?遊びにいこ!?ね!?」
「落ち着きなってば」
私の両肩を掴み、前後にガクガクと揺する。
「わあああああ」
「まーた 頭おかしくなってんの?」
「最早テスト後の風物詩だよね」
千暁と信一郎の声がするけど。
「あ、お祭り行こうよ那子」
「あんたの頭ん中はもうお祭り騒ぎでしょーが!」
ペシッとデコピン。
「いたいよ」
思わずおでこを押さえる。

