ここは千暁の家。
誰もいないリビングにお邪魔して千暁と一緒に勉強してる。
あ、誰もいなくないや。
「ルーちゃん」
私の膝の上に丸まって眠るロシアンブルーのルーちゃん。
少し無愛想で人見知りなんだけど私にはなついてくれてるみたい。
千暁ママが千暁とルーちゃんは気ままで無愛想なところが似てるって言ってた。
確かに少し似てると思う。
ゴロゴロと喉をならすルーちゃんの頭を撫でながらふふっと笑う。
「は?ルーそこにいんの?」
「うん」
「いつから」
「千暁が部屋に勉強道具取りに行ってるときから」
千暁よりも先に私のとこに来てくれるなんて嬉しい。