キクラゲとメンマが多めに乗せられた豚骨ラーメンをペロリと食べて、千暁に止められながらも替え玉も頼んだ。


渋々千暁に半分あげて、1.5人前だった。


「1玉食べれたのにーっ」


「んなことしたら間違いなく明日起きたら豚んなってるぞ」


「ならないもん」


ぶーっ、と膨れる私をよそに、千暁はスタスタと歩いていく。


もう!冷たいんだからーっ!


「んーーーっ」


地団駄を踏むと、千暁が振り返ってこっちに来た。


「また今度つきあってやるから」


まるで子供をあやすような口調。


「な?」


「……っ……絶対だよ?」


あやされちゃう私も私なんだけど。


「おう、絶対」