私のはじめてを君に。




「私もああいう小動物系華奢な守ってあげたくなる女子がよかった」


「素材が違うっての」


むかつく!


むかつくむかつく!


あー!むかつく!


「!千暁!」


思わず千暁の袖を引っ張った。


「あぁ!?」


スタスタ歩いてた千暁は軽く後ろに倒れかける。


「たいちゃんの誕生日プレゼント」


指差す先にはホームセンター。


「はぁ?」


「本棚、どうかな」


「……あーー」


本棚は千暁もそうちゃんも使ってるだろうからお下がりできないし。


「泰斗は自分で買ってそうだな」


蒼大なら買わないだろうけど。なんてつけ足す。


昨日は歯ブラシ使いあがった、とか怒ってたくせに。