私のはじめてを君に。




むむ……私服の千暁も、客観的に見るとかっこいいわ。


客観的に見ると。


「あ?なに?」


「いえいえ」


「なんか付いてる?」


「いえいえ」


「真面目にプレゼント考えろよ」


プニッ。と千暁が片手で私の両方のほっぺを潰す。


ほんとにこれ好きだなぁ。


「むぅ」


「ぶっさいくな顔だな」


うっざーいっ!


超うざいよ!


「知ってるしっ!」


ペシッと千暁の手を剥がす。


「余計なお世話っ!」


私だって好きでこんな顔に生まれたわけじゃないし!


「できることなら桜と似た顔に生まれたかったよ」


「あ?悠希とあいつじゃ、系統が違うだろ」


系統って……


もうどうしようもないじゃん。