私のはじめてを君に。



そんなこんなで土曜日。


部屋で支度をしてまだ迎えに来ない千暁を待ってる間、リビングでプリンでも食べよう……


とか思って階段をパタパタ降りた。


「うげ」


「おはよーっす」


フザケンナ。


「おせーよ」


なんでうちのリビングに普通に座ってんだよ!


「お母さん!なんで千暁がいるの!?」


「今日千暁くんとお出かけするんでしょう?」


千暁がいるにもかかわらず普通の顔してお昼ご飯作ってる。


「お父さんも!違和感感じないの!?」


お父さんも千暁の隣に座って新聞読んでるし!


「いや、別に?」


「ぎゃーぎゃー騒いでるとこ悪いけど、時間過ぎてる」


千暁が壁にかかってる時計を示す。