私のはじめてを君に。



「悠希なら嫁姑問題は解決だな」


「そうだねっ、私千暁ママに尽くすからね!」


「は?尽くすなら俺だろ?」


「えっ、行ってらっしゃいのちゅーしなきゃダメ?」


「ダメ」


「えー…千暁とちゅーするのー?」


「今さらだな」


「ねー!新鮮味が足りないよ」


疑問に思うでしょう?この会話。


「うっせ」


ちゅっ。


重なる唇。


「あーまた新鮮味なくなったー」


「拭くな」


私と千暁は、小さい頃からこうやってなんの疑問もなくキスしてきた。


千暁ママと千暁パパが寝る前にキスしていたのを見た千暁が真似したことが発端。


大きくなってからも千暁はなんの躊躇いもなくキスしてくる。