私のはじめてを君に。



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「今日も長い1日がやっと終わった…」


千暁の誕生日まであと2日、となっていた。


那子も信一郎も、桜も普通に接してくれる。


ただ、みんな1対1だけど。


それでも私はよかった。


友達がいる、って思える。


お弁当も時々一人で食べたけど気にならなかった。



放課後一人で帰ることがほとんどになった。


「悠希!」


最近あんまり呼ばれない私の名前が呼ばれた。


思わずビクッとして振り返る。


「今日は一人?」


たいちゃんだった。


「うん」


「そっか」


たいちゃん。


「1つ、お願いしてもいいかな?」


「うん、いいよ」