翌朝。
「出来るって」
「そんなこと言って千暁はいつも出来ないんだから」
「うるっせーな、それは自分が一番わかってる」
信一郎と千暁が珍しく言い合いをしながら教室に入ってきた。
「千暁くんてほんとにダメ」
桜まで参戦。
「ほんと、いつか焼き鳥にして食べるわ」
那子まで……
四人が仲良さげに話してるのに、私は離れたところでポツンと座っていた。
はぁ、とため息をつく。
だんだん近づいてくる四人。
「悠希おはよ」
「…おはよう」
私の席、桜に譲るべきだよね。
「…………おはよ」
「…………ん」
千暁に、話しかけちゃった……
しかも、ものすごくぶっきらぼうに返された……