私のはじめてを君に。



勢いで買って、しかもなぜかラッピングまでしてもらった。


「……………………」


何故?






帰宅したのは7時すぎだった。


「あら、遅かったね」


「うん、映画みに行ってた」


「すぐご飯だからね」


「うん」


自分の部屋に戻り、バッグを置く。


ピカピカと光る携帯を片手にリビングに降りる。


「今日も千暁くんと?」


ピクッ。と反応してしまう。


「きょ、今日は一人だよ」


「一人で映画行ったの、そう」


着信と何通ものメッセージ。


千暁からだった。


かけ直したくなる自分を抑える。


今さら、何だろう。


既読をつけないように、アプリをとじた。