私のはじめてを君に。




千暁の真面目な目が私を射抜く。


「……わた」


「だから、こうやってキスとか……前みたいに話しかけたりしてくんな」


私も、ただの幼なじみだなんて思ってないよ。


って、言おうとしたのに。



大好きな低い声が私をどん底に落とす。


「……あ、いや……その…嬉しい、から……」


千暁の言葉が、右から左に流れていく。


"キスしてくんな"


"話しかけてくんな"


この2つの言葉だけで、やっぱり千暁が私のこと好きだったなんてただの間違いだと理解した。


「だから、…えっと…」


「ごめん……」


スッと立ち上がって、ベッドの上に座ったままの千暁を見下ろす。


「好き、だった」