私のはじめてを君に。



甘ったるい声が漏れようと、関係ない。


「千暁、もっと」


「ん」


お願いすると、答えるように深くなるキス。


どうしよう。


「千暁…」


好きだよ、千暁。


「…悠希、爪たてんな…」


爪……?


キスの合間に聞こえた千暁の言葉に、自分の手を見下ろす。


「……あっ…!?」


千暁の腕に爪をたててたらしく、真っ赤な痕が残っていた。


「ごっ、ごめんっ……」


ハッと我に返って千暁から離れる。


よし、言おう。


言わなきゃ。


言わなきゃ……


「あの、「悠希にとって俺はただの幼なじみかもしんねぇけど」


あ……タイミングが……


「俺はただの幼なじみだなんて思えない」