私のはじめてを君に。




最近体育祭の練習しててよかった。


「はぁーっ…」


そう、強く思ったのはルーちゃんたちと遊び終わって先輩の家に戻ったときだった。


「お疲れさま。ありがとう、はい」


コトンと置かれた麦茶。


「あ、すいません…いただきます」


先輩を見上げてお礼を言う。





………………



ピタリとあった視線。



そ、逸らしづらい……



「………………」


ゆっくり近づいた先輩の顔。


……キスされる。


そう思って目を閉じた。



「…………………っ…」



微かに捉えたにおい。


ちがう。


「っ、すいませんっ」


気づいたら、先輩を押し退けていた。