チラチラとゼリーを見せながら千暁のベッドの横に座る。


「今日もふわふわだね~」


ふわふわベッド。


「ほら、早く1つ寄越せ」


「はいはい、せっかちなんだから」


千暁に1つ渡して私も1つ。


「ねぇ、千暁」


「あ?」


ちょうどゼリーを口に入れようとした千暁が、答える。


「……自惚れてると思うんだけどね?違うなら違うって言ってくれればそれでおわるんだけど」


「…………んだよ」


「怒らないでね?」


「あぁ」




「千暁、私のこと好きなの……?」



ゆっくり振り返り、千暁の表情を確認する。



「………………」


「……やっぱり、桜の勘違いだよね?」