あれから数日。
「1、2 、 1、2 、 1、2 、 1、2……」
まだゆっくり歩いている私と桜。
まわりの人たちはだんだん走り始めてて、私は焦ってるんだけど桜にあわせてる。
「……ふぅ、一旦休憩しよっか」
「うん」
足の手拭いをほどいて、トイレにむかう。
トイレと水分補給したら、もう一回練習かな。
ささっと休憩をすませ、ふたたび練習を始める。
「悠希っ、走ってみようよ!」
「いいよ、ゆっくりね」
「うんっ!」
ゆっくりと走り出した桜にあわせて、私もゆっくり走る。
「わあ!いい感じ?」
「うん、いい感じ」
だんだんスピードをあげていく桜。
そろそろ止まったほうが……

