「大学生なっても、就職しても、こうやってラーメン来たいな」


「そうだね」


「千暁結婚早そう」


レモンが浮かんでる水をピッチャーからグラスに注ぐ。


「確かに」


「さあ、どうだか」


「今だってなんだかんだちゃんと彼女いるし」


「俺は信一郎のほうが早いと思うね」


「えっ、俺?」


「おモテになるでしょ」


「私は?」


「「ない」」


ひどっ!


「ほ、ほら!私全員分グラスにお水汲んだよ?」


「うん、ありがと」


「気配りができて奥さんにしたいな、とかないわけ?」


「自分で言うなよ、馬鹿」


「悠希はそのまんまでもきっと大丈夫だから」


「きっと!?」


「……うぜぇ」