私のはじめてを君に。




そして、体育祭に向けて練習がはじまる。


更衣室で那子とダラダラと体育着に着替えて、グラウンドに出る。


「わぁ、みんなやってるねぇ」


「ね、うーわ、信一郎足はや」


「信一郎が足速いのは昔からだよ」


「小学生の時とかって足速い子めっちゃモテたよね」


「あ、わかる」


グラウンドの端で他の人が練習してるのを那子とのんびり見る。


クラス対抗リレーのアンカーの信一郎はさっきから何度も目の前を駆け抜けていく。


「去年のアイドルは湊先輩だったよね」


「えっ、そうなの?」


「そうだよ~」


やっぱり先輩、モテたんだ。


「今年は誰かなぁ~?」


「私先輩全然知らないや」