私のはじめてを君に。



運動神経がそんなによろしくないんだ。


だから、私と……?


いやいや、私そんなに運動神経悪くないし。


50メートル走も100メートル走も、陸上部以外の女子じゃあトップだもん。


「悠希、ごめん……よろしくね?」


悶々と考え込んでいると、桜が話しかけてきた。


「あ、いや、こちらこそよろしくね」


うん、やっぱり見た目は可愛い。


「悠希~帰ろうよ~」


教室の入り口から那子が呼ぶ声が聞こえて、桜に別れを告げた。


「もしかして桜と二人三脚?」


「うん」


「桜引きずっちゃダメだよ?」


「気をつけるよ」


「障害物リレーはそんなに練習ないから、二人三脚の練習しなくちゃね」


「うん、私自信ないよ」