「でね……俺」 先輩が髪を1度クシャッと崩す。 「あのときから、好きでした」 時間が止まったように感じる。 人生、2度目の告白。 「よかったら、俺と付き合ってください」 はっ! 道路を走る車のクラクションで我に返る。 「私……」 喉がカラカラだ。 「私なんかで、よろしければ……よろしくお願いします」 ペコリと頭を下げる。