信一郎と那子に続いて千暁と私が入店。


信一郎も那子もなんで!


「あ、お待ちしておりました」


え。


「こちらへどうぞ」


四人掛けの席に案内され、那子の隣にストンと腰をおろす。


「え、あの、」


斜め前の信一郎、正面の千暁、隣の那子を順番に眺める。


やっぱり私だけ除け者!


「これはどういう…」


「お待たせいたしましたぁ!」


頭にキラキラしたとんがり帽子を乗せた店員さんと、手にはホールのケーキ。


「へっ?」


私の前にドンと置かれたケーキのまわりには"Happybirthday dear Yuki"の文字。


誕生日、おめでとう……?


「…え……?」