私のはじめてを君に。



いやいやいや、服着ろよ!!!


なんでここにいんのよ!!


千暁の指と絡まってた自分の手を引っこ抜く。


「っまさか!」


千暁、真っ裸?


そんなわけナイナイ。


てゆうかイヤ。


布団捲れないよ。


急いで寝返りをうって、壁に目を向ける。


うん。


落ち着こう落ち着こう。



千暁の脱ぎ癖は割りと昔からだ。


夏になると、夜の間に服を脱ぎ捨てるということは知っている。


例年、パンツは履いている。


というか短パンは履いている。


きっと無意識ながらも恥じらいというものがあるんだな。


ウンウンと頷きながら落ち着きを取り戻す。


そして次。


何故、ここにいるのか。