「私……千暁の傍が一番安心する」
「そうか?」
私の上に乗っていた体を退けて隣に腰をおろす。
「千暁のにおいも、声も……すごく好き」
「俺も、悠希のこと好きだよ」
ゆっくり頭を撫で続ける千暁の大きな手。
「悠希は妹みたいな、大事な存在」
妹かぁ……
「ずっと、傍にいてね…」
フワフワしてきた意識を、千暁に呟いたと同時に手離した。
「ふぁあ……」
うーん…よく寝た。
寝過ぎて瞼に違和感すらある。
瞼を擦りながら、寝返りをうつ。
は?
目の前には、無防備な千暁の顔。
「!?」
それも上半身は裸というオプション付き。