私のはじめてを君に。




「いらっしゃい」


混んでるお店のなかとは別に、カウンター席の前のキッチンでゆったりと料理するマスターの姿。


「こんにちは」


いつも座る、観葉植物の隣に腰かける。


「こんにちは、今日はお友だちも?」


熊のように大きくていつもニコニコしているマスターが、2つお冷やを置く。


「そうなんです、って……百瀬先輩?座らないんですか?」


「あ、うん……」


入り口に立ったままの百瀬先輩を呼ぶ。


「はい、メニュー」


マスターに渡されたメニューを百瀬先輩と覗きこんで即決。


うん、冷やし中華ごまだれ。


それから、ゴールデンパインジュース。


あ、なんか合わないかな。