私のはじめてを君に。



「は?なんでだよ」


私が一番居ちゃいけないでしょう。


「さっ、桜、はい!これ使って」


私の白いコントローラーを押しつけ、廊下に飛び出す。


「はー?悠希ー、まだ決着ついてねぇよー」


「ごっ、ごめんねそうちゃん」



玄関に向かうと、丁度タイミングよく向こうからドアが開いた。


「あれ、悠希ちゃん来てたの?」


うぐっ。


「千暁パパ……こんにちは」


「それももう帰っちゃうの?千暁に意地悪された?それとも蒼大?」


「いや、えっと……千暁の、彼女が……」


千暁の彼女という単語に、ピタッと動きを止めた千暁パパ。


「だから……えっと、今日は帰りますね……?」