氷とレモンの輪切りが浮いてる紅茶を私の前に置いて、そうちゃんが隣に座る。
そしてどっかから現れたルーちゃんが、太ももを枕にして溶けるようにデローンと寝始める。
「ほんと、ルーは悠希が好きだよな」
「ルーとちあ兄は悠希が大好きだもんね」
「千暁は違うでしょ」
なぜそこに千暁が入ってくるんだろ。
「俺らも結構悠希になついてると思うけど」
「ね」
私を挟んで仲良く顔を見合わせる兄弟。
私の弟みたいな二人。
「私も二人が大好きだよ」
右手をそうちゃんの頭の上に、左手をたいちゃんの頭の上に乗せてワシャワシャ撫でる。
「ちょっ、やめろ」
「ふふ」

