よし。こんなもんか。
Tシャツにダラダラしたショーパンで、少し外出できる部屋着のギリギリのライン。
炊けてたご飯をお茶碗に一杯よそって食べ、履き慣れたヒールのサンダルで隣の水瀬家へ。
「来たよーーー」
小さい頃は水瀬家に駆け込むこともできたけど、今は流石にできなくてインターフォンを鳴らす。
「おせーよ」
「はは、ごめん」
仏頂面のそうちゃんに続いてお邪魔します、と呟き家に上がる。
リビングに準備してある4つのコントローラー。
いつもは千暁もいて四人なんたけど、今日は3人。
1つだけ白い私のぶんのコントローラーを手に取って、たいちゃんの隣に座る。
「こんなんでいい?」
「あ、ありがとう」

