チラリとベッドの脇に置いてあるテーブルの上の電波時計に目をやる。


まっ、まだ7時30分……!!


「もうちょっと寝かせてよ~」


うつ伏せで枕に顔をグリグリと擦り付け、起床を拒否。


「ハイハイ、お母さんもう仕事いくからね」


「んんー、行ってらっしゃーい……」


早く行けー。


早く寝かせてくれー。


「ちゃんとお昼自分でつくって食べるんだよ、食器も片付けて、課題進めるんだよ」


もーー……


「わかってるってば……」


子どもじゃあるまいし。


「じゃ、行ってくるね」


「ん……行ってらっしゃい……」


私がまた寝るのはわかってるようで、やれやれといった顔で仕事に行った。