3拍子先ぱ……じゃなくて、百瀬先輩とのやりとりはおもしろくてトントン進む。
「はあぁ~…」
気がつけばもう日付が変わっていた。
明日から夏休みの私はいいとして、大学生の百瀬先輩はまだ学校。
早いとこ終わらせとこ。
……と、思ったのになかなか返事が来ない。
先に百瀬先輩が寝ちゃったみたいだな。
寝落ちした百瀬先輩を想像してふふっと笑いが漏れる。
「悠希ーー、夏休みになったからってゆっくり寝てちゃ時間がもったいないよ~」
朝、お母さんがガラガラと雨戸を開ける音に目を開けると朝日が差し込んだ。
「うぅ……まぶしい……」
だいたい、今何時なの……

