「辛いよな?こーんなちっせぇスポンジだぞ?成長期のオトコノコには辛いもんがあるね」
「それでそのまま私とうどんねぇ」
桜、怒っちゃうよ。
いくら幼なじみだからって、彼女がいるのにキスしたり……
「千暁、」
「ん?」
「私といるの、楽しい?」
私は、千暁と一緒にいるの楽しいし、大好きだよ。
「当たり前だろ、じゃなきゃこんな一緒にいねぇよ」
「……よかった」
「どうした?」
千暁は、幼なじみの私と彼女の桜。
きちんと分別つけて学生生活楽しんでる。
私もそろそろそうしよう。
千暁に依存してる自分を変えるんだ。
はしゃぎながらうどんに乗せる天ぷらを選ぶ千暁を横目に見る。
千暁、こうやって二人でお出掛けするのは最後にしよう?