私のはじめてを君に。



「やっぱり信一郎は信一郎だよね」


苦笑いされたから先に自分で否定しとこ。


いつのまにか家の最寄り駅に着いて、信一郎との分かれ道。


「じゃあ、また明日ね」


「うん、久しぶりに帰れて楽しかったよ」


「私も。ありがとう」


「じゃ」


手を振って微笑む信一郎に手を振り返し、家路につく。


やっぱり信一郎といると落ち着くな。


小さい頃からの安定感ってすごいや。


……にしても、千暁モテるのかぁ……


そうだよね、あの容姿だし。


容姿だけね、だけ。


変態だしムカつくけど。


でも、私千暁といるのも楽しいし好きだな……


こうやってどんどん離れていくんだろうな……


所詮幼なじみ。


他人だし。