可愛げのないあたしと、キスフレンドなあいつ。



「……っ……馬鹿じゃん?何変なパフォーマンスしてくれたわけ?学校であたしと仲良しごっこでもしたいの?」

「ニカがしたいっつぅならしてやってもいいけど?上手にお願いしてみろよ」

「死ね、この馬鹿」




言い捨てて離れようとすると、強い力の手に両手首を掴まれて無理やり引き止められる。

大きな手。あたしを掴む渚の手は、自由を奪う枷みたいでどこかエロい。




「馬鹿はおまえだろ、仲間外れが大好きな『根暗ぼっち』ちゃん。思惑外れて残念だったな?諦めて一緒に行こうぜ、遠足」

「……はあ?まじありえないんだけど」





諍いの間にも奪い奪われるようなキスを続ける。


罵り合ってするキスはいつも荒々しくてだんだん動物的になっていって。





甘さなんて一切ないやりとりなのに、続けるうちにお腹の裏側あたりに不穏な熱が集まってきてむずむずしてくる。