「おまえ、今日なんか予定あるか?」


唐突にスケジュールを訊ねれられて、京がどういったつもりか掴めないわたしは困惑した。


「今日は……お兄ちゃんが咲子さんと入籍した後に親しい人だけを呼んだパーティーがあるから……」


「それならなるべく午前中に送った方がいいな」


チラッと京が時計を見て、わたしはタイムリミットが近いと察した。


今は午前9時近く。


土曜日のこんな時間にゆったりしてるなら、今日は京も学校に行く必要がないんだ。