そっか、とわたしは京がわざと厳しくあたる理由が少しだけど解った。 やっぱり京はわたし達の事を考えて、そんな風に接してくれたんだ。 いい先生だな、と改めてわたしは思い、同時にもう先生に戻った京に寂しさを感じる。 いけない! こんなことを考えちゃ。 わたしはうつむいたままぼそぼそとホットサンドにかじりついた。 「料理が得意なのは、ずっと1人暮らしだったからだ」 え? しばらく沈黙が続いた後、まさか京から切り出すなんて思わなくって。わたしは思わず彼を見た。