「俺は抑えたのに、誘ったのはおまえなんだから。泣き叫んでも、止めてなんかやらねえ」


耳元で熱い吐息とともに鼓膜を震わせる相良先生の低い声に、わたしはゾクッと震える。


けども、わたしも忘れさせてと自ら望んだ以上、相良先生に一方的にという形は取りたくなかった。


熱に浮かされたとは言え、相良先生に問いかけられた言葉がわたしの理性を保たせる。