わたしには京を止めたり縛り付ける権利は塵ほどもない。
うぬぼれちゃだめ。
でも、だからこそ京を喜ばせたい。幸せにしたい。
わたし自身が価値ある存在と京に認めてもらいたい。
京に全てを任せて甘えるのはいや。
掃除だって洗濯だって。何でも頑張ろう。
あさりが浮かぶクリームシチューをおたまですくい、小皿によそって味を確かめる。
うん、美味しい。
ジャガイモもにんじんも十分に火が通ってる。
一度火を止めて、サンドイッチを作ろうと材料を揃えていた時、玄関のチャイムが鳴った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…