愛なんてない







わたしは濡れた髪を乾かさないまま、下着を着けずに制服を着た。


そしてふらついた足取りで駅まで歩き、学校へ向かう路線のバスに乗る。


キョウ、マッテテネ。


キョウガオワッタラアナタハモウイラナイカラ。


アハハハハ。



ほとんど習慣化した反射的な行動だった。


見慣れた景色にアナウンスにバス、揺れる車内。


学校までは乗り継ぎがない一本だから、本当に何も意識することなくバス停を降りて学校の前に立った。


校舎の時計は4時26分を指している。