「わ、笑うな!」
相良先生のふてくされた声が飛んできて、いよいよわたしはお腹を抱えて笑った。
そして、わたしは普段から相良先生にやられてる悔しさを晴らそうと、とんでもない企みを思いついた。
スエットを脱ぎ捨てて体にバスタオルを巻き、閉じられた襖に手をかける。
ふふふ、きっと狼狽えるに違いないわ。
わたしは期待感を胸に襖を開くと、こちらに背を向けてる相良先生の背中に抱きついた。
「相良せ~んせ! 一緒にお風呂に入ろっ!」
もちろんわざと意識的に胸に体重を掛けて、感触を感じられるようにしてある。
これでもCカップはあるんだから。
案の定相良先生は体中が硬直してる。
企みがまんまと成功したとわたしは微笑み、そのまま相良先生に体重を掛けてちょっと甘えてみた。
けれど。
「……ざけんなよ」
呻くような低い声が相良先生から飛び出すなんて思いもしなくて。
首に巻き付けた手をいつの間にか押さえつけられ、わたしはあっという間に床に押し倒された。



