「そんな……そんなつらいことがあったんだね。ごめんね……ごめんね弥生。気付いてあげられなくて」 麻美は再び号泣し、わたしも思うままに涙を流した。 今までの全てを洗い流すために。 「麻美、謝るのはわたしだよ。話さなくてごめんね」 本当に、いい親友を持ってよかった。 麻美、ありがとう。 わたしは感謝したくてもしきれない気持ちを麻美に伝えきれずもどかしかった。 わたしの熱が下がって数日後、わたしは制服に袖を通した。