愛なんてない




『弥生? 今の音なに!? 弥生! 弥生っ!!』


麻美が呼んでくれるけど、わたしはもうケータイを拾う力さえ残ってなくて。


看板を背にしたまま、そのまま暗い闇へ意識が堕ちていった。