こんなにも心配してくれる優しい友達がわたしにはいる。


心配掛けてばかりいちゃいけないよね。


でも、話せる訳がない。


実のお兄ちゃんに毎晩レイプされてるなんて。


わたしは無理やり口の端を上げ笑った。


「ごめんね、心配かけて。アルバイトとかに忙しいだけだから大丈夫だよ」


嘘を付くのは心苦しいけど、仕方ないよ。


大切な親友の麻美まで巻き込むなんて出来ない。


「そう? なら、悩みができたらちゃんと言いなよ?」


「うん、そうする。ありがとうね麻美」


わたしは心の底から感謝した。