懸命に声を抑えながら……。
その日だけじゃなく、わたしは日曜日にもお兄ちゃんに人形のように抱かれ続けた。
何かが狂い始めた。
歯車は大きく軋みだし、安らぎ安心できた家は見知らぬ恐怖の空間となる。
それから毎晩お兄ちゃんはわたしを拘束し、飽きるまでわたしをなぶるようになる。
わたしはどうすればいいのか、分かるはずもない。
ちょっとでも遅くなれば京の映ったDVDを証拠に警察に突き出すと脅され、他に帰る場所もないわたしは……。
心身ともにボロボロになっていった。
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