けども、わたしがショックを受けた頭を整理する前に、お兄ちゃんの手がわたしの肩を押してあっという間にベッドに押し倒された。 「やめてえ――ッ!!」 わたしが懸命に叫ぶと、お兄ちゃんは顔をしかめ、タオルを使い両手を頭の上に縛り上げた。 「お兄ちゃん、やめて!」 「思いっきり哭けよ。相良 京にも聴かせてやるさ」 「……!!」 京に……この事を知られたら。 いや…… そんなのはいや。