「声出すなって言ったろ? あの相良 京も『まだ』パーティーにいるんだぞ?」



京!!


その名前でぼんやりしたわたしの頭が覚醒する。


京、どうして帰らなかったの!?


わたしはあれほど言って突き放したのに、どうして?


わたしの頭は焦りと心配で混乱しだしたのだけど、それに追い討ちを掛けるようなお兄ちゃんの声が耳元で響いた。