「ご……ごめんなさい! ごめんなさい!! 全部わたしが……弥生が悪いの! だから……お兄ちゃんお仕置きして」
わたしはまるで幼い頃に戻ってしまったようだった。
埃っぽくてすえた臭いがする物置部屋がわたしの記憶を過去と混同させ、怒りに怯える脆さと相俟って自分の立場を混乱させてた。
だから、わたしは幼い時のように自分を名前で呼んだ。
「本当に反省してるなら、自分からする事があるだろう?」
お兄ちゃんの突き放したような冷ややかな声にすっかりわたしは怯え平静さを失う。
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