だって、相良先生を危機に落とす訳にはいかない。 わたしの対応ひとつでお兄ちゃんは相良先生を敵視しそうに思えたんだ。 どうせ相良先生を知ってもらうなら、先生という立場を抜きに人間として社会人としてどれだけ素晴らしい人かわかってもらった方がいいような気がする。 だから、わたしはまくし立てるように説明した。 「あのね、相良さんはすごく親切で優しいの。仕事に責任を持って真面目で熱心だし、周りからすごく信頼されてるし。 だから、わたしも好意で送ってくれただけ。心配するようなことはないんだよ」