京は黙ったままわたしを抱き上げ、駐車場に停めた車にわたしを押し込んだ。


「バカかおまえは! なんでヤツの言うままホイホイと着いて行きやがった!?」


京はわたしを助手席に座らせ、突然怒鳴りつけてきた。


「新美のバカが女ったらしなのは百も承知だろ!?新美が何をするのか位わからんのかおまえは!!」


京はやっぱりわたしを怒った。


そうだよね。京は先生としてわたしを心配して怒ってんだよね。


解ってるから。わたしは解ってるから。


わたしはビクビクしながらも、きちんと話そうと思い切って口を開いた。